@article{oai:kindai.repo.nii.ac.jp:00005483,
 author = {森本,  道孝},
 issue = {5},
 journal = {Kinki University English Journal, 近畿大学 英語研究会 紀要},
 month = {Jan},
 note = {サム・シェパードの『地獄の神」のラストシーンでは、エマがただ一人舞台に残り、家に起こった危機を夫に知らせるためにポーチのベルを鳴らす。彼女の意思に反し、家の中はウェルチによってアメリカへの愛国心を示すもので満たされていくが、これはアメリカ国民が知らぬうちに愛国心を強要されている状況をも示す。この劇のタイトルはプルトニウムの語源である地獄神プルートを示すが、この物質の持つ見えざる浸透力はアメリカ国民に蔓延しているアメリカ国家の持つ力への盲目的な信念の忠実なメタファーとなっている。作中でヘインズが言うように、個人と国家の問題の境界は消失し、エマのベルはアメリカ国民の現状への警鐘の役目を担っている。これらの点から、この劇をもってシェパードがより視野を広げ、政治的視点をこれまでより明確に示していることを指摘したい。, 近畿大学非常勤講師, application/pdf},
 pages = {67--78},
 title = {サム・シェパードの『地獄の神』が鳴らす警鐘},
 year = {2010},
 yomi = {モリモト, ミチタカ}
}