@article{oai:kindai.repo.nii.ac.jp:00021281, author = {髙橋, 淳}, issue = {3-4}, journal = {近畿大学医学雑誌, Medical Journal of Kindai University}, month = {Dec}, note = {[抄録]もやもや病は, 頭蓋内主幹動脈の進行性閉塞と異常な側副血管網の発達を特徴とする疾患である。小児例のほとんどが脳虚血発作で発症するが,成人例では脳虚血のみならず, 約半数が頭蓋骨内出血で発症する。出血の病態は長期血行力学的負荷による異常血管網の破綻とされ, 高い再出血率により予後不良であるが, その治療戦略は長年末確立であった。本邦で行われた多施設共同ランダム化試験「Japan Adult Moyamoya Trial」(2001~2013年)は、脳血管バイパス手術が再出血発作を抑制すること, 特に大脳後半部出血例での再出血が高く, これに手術が著効することを明らかにした。副次研究は2020年まで続けられ, 側副血行路の形態が詳細かつ系統的に解明されるとともに, 特に脈絡叢動脈由来の側副血管の発達伸長がハイリスクで, これに対してバイパス手術が(おそらく側副血管の血行力学的負荷を減じることで)有意な再出血防止効果を持つことが明確に示された。これら一連の研究により, 出血型もやもや病の治療法確立は目前にある。さらに現在,  未出血例での初回出血リスク因子とその防止法についての研究が開始されている。, application/pdf}, pages = {35--43}, title = {〈総説〉脳血管バイパス手術によるもやもや病患者の頭蓋内出血予防―国内多施設共同無作為割付け試験によるエビデンスの確立―}, volume = {45}, year = {2020}, yomi = {タカハシ, ジュン} }