@article{oai:kindai.repo.nii.ac.jp:00021055, author = {坂井, 和子 and 西尾, 和人}, issue = {1-2}, journal = {近畿大学医学雑誌, Medical Journal of Kindai University}, month = {Jun}, note = {[抄録] リキッドバイオプシーは血液検体などの液性検体を用いて検査する手法を称し,液性検体中に微量存在するがん由来の細胞や核酸を検査に供することで,低侵襲性かつ全身の状態を反映するなど,腫瘍組織検体を用いる検査とは異なる特徴を持った臨床的有用性が示されている。リキッドバイオプシーによる遺伝子検査は,検体採取に対する身体への負担が少ない検査であることから繰り返しの検査が可能であり,治療法の選択のみならず治療経過中のモニタリングにも有用であると考えられる。リキッドバイオプシーにおいて議論すべき点は,用いる検体種と検出手法である。血液検体から採取可能な検体種として,循環腫瘍細胞,エクソソーム,セルフリー RNA,セルフリーDNA が考えられる。いずれの検体種にも一長一短があるが,セルフリー DNA を用いたがん由来の遺伝子変異検査は体外診断薬としてすでに実用化されている。検出手法における課題として,液性検体中に微量にしか存在しない腫瘍由来の分子を検出するため,検出系の高感度化が求められてきた。加えて,腫瘍組織の大規模なゲノム解析が公表され,分子標的治療薬の感受性,耐性に関連する分子の報告が増えるにつれ,多数の遺伝子変異を同時に検出するマルチプレックス化が求められている。次世代シークエンス解析技術の進歩によりこれらの課題は解決しつつあり,臨床応用として薬物療法の有効性の評価や耐性獲得あるいは再発リスクの早期予測に用いる臨床研究が進められている。, application/pdf}, pages = {9--16}, title = {〈シリーズ最新のがん〉リキッドバイオプシーの臨床実装}, volume = {45}, year = {2020}, yomi = {サカイ, カズコ and ニシオ, カズト} }