@article{oai:kindai.repo.nii.ac.jp:00020989, author = {早坂, 晴子}, issue = {31}, journal = {理工学総合研究所研究報告, Annual reports by Research Institute for Science and Technology}, month = {Feb}, note = {[要旨]細胞膜貫通タンパク質として発現する分子を遺伝子組換え技術により可溶型分子として細胞外に分泌させることで、受容体が結合する新規リガンド分子のスクリーニングや内在性受容体の阻害など、有用な試験管内 (in vitro) および生体内 (in vivo) 研究ツールを得ることができる。本稿では、サイトカインの一つであるリンフォトキシン (LT) に対する受容体、マウスリンフォトキシンbeta受容体 (LTβR) の細胞外領域とヒトイムノグロブリン定常部 (Ig) 融合タンパク質を哺乳類細胞に発現させ、可溶型受容体 LTβR-Ig として回収することを試みた。LTβR-Ig 遺伝子発現プラスミドをHEK293T 細胞に遺伝子導入し、3種類の異なるタンパク質発現用無血清培地 NeoPro-293A、HE400、HE200 で培養し、LTβR-Igタンパク質の回収率を比較した。SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動の結果、いずれの培地においても、二量体LTβR-Igの想定分子サイズに近い140 kDaにシグナルが検出された。ウェスタンブロットでは、非還元条件下では 140 kDa、還元条件下で 70 kDa 付近に LTβR-Ig 由来のバンドが検出できた。これらはそれぞれ二量体および単量体 LTβR-Ig のサイズと一致するため、LTβR-Ig が回収できたと考えられる。次にLTβR-Ig の LT に対する結合活性を解析するため、細胞培養上清を回収し、限外ろ過フィルターを用いて 各培養上清液の濃縮をおこない、細胞膜上にLTを発現するマウスBリンパ球への結合活性を解析した。B リンパ球に対するLTβR-Ig 結合レベルは control-Ig の約5 倍であった が、非 B リンパ球では control-Igと同レベルであった。以上から 回収された LTβR-Ig はLT 発現細胞に結合活性をもつことが示された。, application/pdf}, pages = {55--61}, title = {〈報告〉哺乳動物細胞における可溶型リンフォトキシン受容体タンパク質の発現}, year = {2020} }