@article{oai:kindai.repo.nii.ac.jp:02001222, author = {坂口, 雅彦}, issue = {1}, journal = {近畿大学医学雑誌, Medical Journal of Kinki University}, month = {Jun}, note = {ハロセンはカテコラミンとの併用で臨床上催不整脈作用を示すことは周知の事実である.一方,吸入麻酔薬が虚血再灌流不整脈の発生を抑制することもわかってきている.しかし,カテコラミン併用時の吸入麻酔薬の再灌流不整脈に対する作用については報告されていない.そこで,ラット摘出心における虚血再灌流モデルで,灌流液にエピネフリンを単独投与したものと,吸入麻酔薬ハロセン及びセボフルレンのエピネフリン併用投与下における不整脈と再灌流不整脈に対する作用について心室細動(以下VF)を指標として,VF発現率及び持続時間について比較検討した.実験はLangendorff法による冠灌流を行い,左冠状動脈前下行枝を結紮閉塞させ,その後,結紮の解除によって再灌流を行った.吸入麻酔薬とエピネフリンの併用は,本研究の中枢神経系を介さないin vitroのモデルでも不整脈を誘発した.再灌流不整脈においては,エピネフリン単独投与では10^<-5>mol/lまでの濃度で用量依存的にVFの発現頻度と持続時間が増加した.ハロセンとセボフルレンは,それぞれ10^<-6>,10^<-5>mol/l濃度のエピネフリン併用投与下の再灌流状態において,VFの発現頻度と持続時間を抑制した.本研究に使用した2種類の吸入麻酔薬が非虚血時の不整脈と再灌流不整脈に対する異なった作用を及ぼすことは,吸入麻酔薬の心筋感作作用と再灌流不整脈の機序の相違を解明する糸口となることが示唆された., 本文データはCiNiiから複製したものである。}, pages = {63--74}, title = {エピネフリン併用虚血再灌流不整脈に及ぼす吸入麻酔薬(ハロセンとセボフルレン)の作用:ラット摘出灌流心を用いた実験的検討}, volume = {22}, year = {1997} }