@misc{oai:kindai.repo.nii.ac.jp:00010422, author = {青野, 明子 and 萬羽, 郁子 and 奥野, 洋子 and 東, 賢一 and 奥村, 二郎}, month = {Dec}, note = {本研究では, 就学前の子どもをもつ親を対象としたコミュニケーションスキルトレーニングのプログラムを開発・実施し, その効果について検討することを目的とした. コミュニケーションスキルとは, 社会的スキルとほぼ同義に用いられ, 訓練によって開発・向上が可能な, 対人関係を円滑に進めるための適応能力である.コミュニケーションスキルトレーニングにより,言語的・非言語的な表現力,解読の感受性,他人への配慮,周囲への気配り等が向上するとされている. 本研究は, 近畿大学医学部倫理審査委員会の承認を得て実施された(承認番号22-84). 2010年9月~2012年7月に, 研究に同意のとれた幼稚園児の保護者73名のうち36名をトレーニング参加群とし, 1回90分, 全6回のコミュニケーションスキルトレーニングを実施した. トレーニング非参加群37名を対照群とした. 参加群にはトレーニング開始前後に, 非参加群には参加群と同時期に, 社会的スキル, 自己肯定意識, 共感力, 信頼感, 自己効力感, 集団考慮の項目から成るアンケート調査を実施した. トレーニングプログラムの構成は, 各回50分のパワーポイントを用いた解説, 30分の実技演習, 10分の感想文作成である. 解説内容は, 傾聴技法, 問題解決技法等である. 実技演習の内容は, 2人組での傾聴訓練, グループワークである. 解析にはSPSS21を用い, 各尺度の因子分析を実施し,因子構造を決定した.各因子の信頼性の検証にはCronbachのα係数を算出し,全ての因子において0.72~0.87の信頼性が確認された. 各群の因子得点の平均値を比較するために, 対応のあるt検定を実施した.トレーニング参加群において参加前後の各平均点を比較したところ, コミュニケーション・信頼感・認知的共感力・共感意図(p<.05), 自己受容・充実感・自己効力感(p<.01), 集団考慮行動(p<.001)が有意に高くなり, 集団考慮認知が有意に低く(p<.001)なっていた. 自己実現的態度に有意傾向の変化がみられた(p<.10). 非参加群においては, 集団考慮行動が有意に高くなったが(p<.05), その他について有意な変化は認められなかった. 以上の結果から, コミュニケーションスキルトレーニングは, 参加者のコミュニケーションスキルアップに有効であることが示唆された., application/pdf}, title = {〈一般演題抄録〉4. 就学前の子どもをもつ親のコミュニケーションスキルトレーニングの効果に関する研究}, year = {2013} }