@article{oai:kindai.repo.nii.ac.jp:00010391, author = {諸岡, 花子 and 岩永, 善高 and 高瀬, 徹 and 宮崎, 俊一}, issue = {3-4}, journal = {近畿大学医学雑誌, Medical journal of Kinki University}, month = {Sep}, note = {[抄録](目的) 心不全における利尿薬の投与は神経体液性因子の活性化,電解質異常,腎機能障害等を引き起こす問題がある.バソプレッシンV2受容体のブロックにより,腎臓の集合管において自由水の排出が増加する.近年,臨床試験において経口バソプレッシンV2受容体拮抗薬であるtolvaptanの有効性が示されているが,高食塩食を摂取している患者に対する長期的な作用や有効性については明らかにされていない.そのため,ダール食塩感受性ラット心不全モデルを用いてtolvaptan投与の長期的な効果を検討した. (方法)ダールラットに6週齢より8%高食塩食を投与し11週齢(左室肥大期)になった時点で,tolvaptanを投与し(低用量群および高用量群),その効果を偽薬群(コントロール群)と比較した. (結果)tolvaptan治療により持続的に尿量が増加し,尿浸透圧が減少した.また,血圧には影響を与えなかった.tolvaptanの高用量群では生存率が有意に改善され,心不全期において左室機能不全の進行と肺うっ血が抑制されていた.左室心筋においてはバソプレッシン,心房性ナトリウム利尿ペプチド,エンドセリン-1およびV1a受容体などのmRNA発現亢進がtolvaptan高用量群で有意に抑制されていた.組織学的にはtolvaptan高用量群で線維化が抑制される傾向にあったが有意ではなかった. (結論)高食塩負荷高血圧モデル動物において,tolvaptanの長期投与は心筋局所における神経体液性因子の活性化を抑制し,左室機能不全の進展及び心不全の発症を抑制する可能性があると考えられた., application/pdf}, pages = {131--138}, title = {〈原著〉ダール食塩感受性ラット高血圧性心不全モデルを用いた経口バソプレッシンV2受容体拮抗薬tolvaptanの心筋保護効果}, volume = {37}, year = {2012} }