@article{oai:kindai.repo.nii.ac.jp:00010389, author = {天野, 陽子 and 小畑, 孝四郎 and 生駒, 直子 and 大村, 元 and 三橋, 洋治 and 井上, 芳樹 and 太田, 善夫}, issue = {3-4}, journal = {近畿大学医学雑誌, Medical journal of Kinki University}, month = {Sep}, note = {[抄録] 卵巣子宮内膜症のうち古い血液を内溶液として囊胞状になった卵巣チョコレート囊胞の上皮にはエストロゲンレセプターやプロゲステロンレセプターの発現が減弱しており,これがチョコレート囊胞に対するホルモン療法の効果を減弱させている一要因となっている可能性がある.そこで,チョコレート囊胞に対する新たな治療戦略を求めて卵巣チョコレート囊胞におけるHER2蛋白の発現を免疫組織化学的に検討した.その結果,卵巣チョコレート囊胞におけるHER2蛋白の発現は80%にみられ,HER2蛋白の過剰発現は30%に認められたが,HER2 遺伝子の増幅は確認されなかった.さらに,チョコレート囊胞は卵巣明細腺癌の発生母地となることから,卵巣明細胞腺癌に合併している卵巣子宮内膜症におけるHER2蛋白の過剰発現を検討した.その結果,HER2蛋白の過剰発現は卵巣子宮内膜症で0%,異型子宮内膜症33.3%,卵巣明細胞腺癌69.2%に認められ,卵巣明細胞腺癌の発生にHER2遺伝子の異常が関与している可能性が示唆された.以上の結果を総合的検討してみると,卵巣チョコレート囊胞は卵巣明細胞腺癌の発生母地として最適な状態であることが裏付けられた., application/pdf}, pages = {115--120}, title = {〈原著〉卵巣チョコレート囊胞および卵巣癌に合併する卵巣子宮内膜症におけるHER2蛋白発現の検討}, volume = {37}, year = {2012} }