@article{oai:kindai.repo.nii.ac.jp:00010373, author = {松田, 外志朗}, issue = {3-4}, journal = {近畿大学医学雑誌, Medical journal of Kinki University}, month = {Sep}, note = {[抄録] 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震によって東日本大震災が引き起こされた.その地震と津波により,福島第一原子力発電所事故が起こり,大量の放射性物質が環境に放出された.周辺住民や原子力発電所作業員等の健康に,長期的な影響を及ぼしうるかについて議論されている.一連の経過を通して,放射線に関わる基礎医学研究,臨床医学,疫学研究に関して多くの研究課題が浮かび上がってきた.基礎医学研究は,放射線により生じるDNA損傷,DNA修復機構,放射線感受性を示す病態の分子機構などの解析を中心として,比較的活発に研究されてきた.しかしながら,未だに多くの遺伝子産物の機能において不明な部分が多く,放射線応答に関して多くの課題が残されている.実際に被曝した人を対象とする臨床研究にいかに取り組むかが,最も重要な問題である.発がんのみならず心血管疾患,精神疾患等幅広く人の健康に対する影響について経過を観察し続ける必要がある.現在までに得られているチェルノブイリ原子力発電所事故に関する疫学的データだけで,今後の周辺住民や原発の作業者等の健康に与える影響を予測することは困難であり,危険でもある.世界各国の原子力発電所作業員,放射線治療者の予後の研究も重要である.人体に対する放射線の影響を考えるには,環境や食品等複数の領域の研究成果を知ることが重要であり,研究領域間の双方向性を持った情報の共有が必要である.医学の側からも,最新の基礎医学や疫学の成果を広く発信する必要がある., 平出敦 「セクションエディターより」 近畿大学医学部救急医学教室, application/pdf}, pages = {193--202}, title = {〈医学教育シリーズ〉放射線とヒトに関する研究のすすめ}, volume = {37}, year = {2012} }