@article{oai:kindai.repo.nii.ac.jp:00010334, author = {山元, 奈穂 and 白川, 愛子 and 塩﨑, 均 and 綿谷, 正弘 and 義江, 修}, issue = {2}, journal = {近畿大学医学雑誌, Medical journal of Kinki University}, month = {Jun}, note = {[抄録] 末梢血中の単球は表面抗原CD14とCD16の発現によりCD14^CD16^-単球とCD14^CD16^+単球に大別される. 近年様々な疾患で,両者の中間型サブセットCD14^CD16^+単球の増加が報告されている.今回,健常者と乳がん患者の末梢血中単球分画を比較した結果,組織型やHER2・ホルモンレセプターの発現の有無には関わらず,病期の進行した症例ではCD14^CD16^+単球の有意な増加を認めた.ケモカインレセプター(CCR2, XCR4,CXCR7,CX_3CR1)の発現パターンからはCD14^CD16^+単球はCD14^CD16^-単球とCD14^CD16^+単球の中間型の形質を示し,この発現パターンには健常者と乳がん患者で差はなかった. また,健常者由来末梢血単核球を数種のサイトカインやリポポリサッカライドで刺激した結果,TGF-β1のみがCD14^CD16^+単球を増加させた. さらに,末梢血単核球と乳がん細胞株との共培養でもCD14^CD16^+単球は著明に増加し,その効果はTGF-βタイプ1レセプターキナーゼ選択的阻害剤で抑制された. しかしながら,乳がん患者の血漿中TGF-β1値については病期に関わらず,有意な上昇は見られなかった. 以上より,乳がん患者では病期が進行するとともに末梢血中のCD14^CD16^+単球が増加すること,および乳がん細胞株はTGF-β1を産生することによりCD14^CD16^+単球を増加させる作用を示すこと,を明らかにした., application/pdf}, pages = {81--90}, title = {〈原著〉乳がんの病期に伴う末梢血CD14^CD16^+単球の増加}, volume = {36}, year = {2011} }