@article{oai:kindai.repo.nii.ac.jp:00010287, author = {筑後, 孝章 and 木村, 雅友 and 伊藤, 浩行}, issue = {2}, journal = {近畿大学医学雑誌, Medical journal of Kinki University}, month = {Jun}, note = {[抄録] 食道扁平上皮癌のリンパ行性進展に関して,リンパ管新生の有無を検索するとともに転移予測の可能性を検討した.食道浸潤癌切除標本38例を用い,リンパ管内皮細胞の特異的マーカー(podoplanin)およびリンパ管新生に関係する増殖因子とレセプターの発現を免疫組織学的に検討した.粘膜固有層,粘膜下層のリンパ管密度は,正常部と比べ腫瘍辺縁部では有意に増加しており,且つ増生するリンパ管内皮細胞には増殖因子Ki-67の発現が認められた.リンパ管増殖因子VEGF-C とそのレセプターVEGFR2,3の発現を検討したところ腫瘍細胞のみでVEGF-Cが,又近傍のリンパ管内皮細胞でVEGFR3の発現が認められた.次いでリンパ管新生とリンパ節転移について検討したところ,腫瘍辺縁部の粘膜下層のリンパ管数が血管数の60%以上の場合,および腫瘍辺縁部のKi-67陽性リンパ管出現率が粘膜固有層でも粘膜下層でも20%以上の場合,リンパ節転移の可能性が高いことが明らかとなった.これらの結果は,食道扁平上皮癌周囲では腫瘍細胞で産生される増殖因子によりリンパ管新生がもたらされる可能性を示唆するとともに,リンパ管の状態を検索することにより転移の可能性を予測することが可能であることを示している., application/pdf}, pages = {91--98}, title = {〈原著〉食道扁平上皮癌周辺におけるリンパ管増生の病理学的解析と転移予測因子の検索}, volume = {35}, year = {2010} }