@article{oai:kindai.repo.nii.ac.jp:00010238, author = {平野, 豊 and 松尾, 理}, issue = {4}, journal = {近畿大学医学雑誌, Medical journal of Kinki University}, month = {Dec}, note = {[抄録]客観試験(objective examination)とは,出題時にすでに正答が決定されており,採点者が異なっても同一の採点結果が得られるという利点がある. そのためには,「問題文はある共通の約束の枠内で作成し,簡潔で日本語としての媛昧さを残さない明瞭な文章」としなければならない. 多数の受験者の誰が読んでも,誤解を招かない多義性のない文章にする必要がある. さらに問題作成には十分な時間をかけると共に,作成後もその問題について充分吟味をする必要がある. ここに問題評価の重要性が秘められている. 望ましい試験の条件としては,健全な自己学習を促進させ,問題解決能力を向上させるものが望ましい. いわゆる山かけや一夜漬けをできる限り排除できるような問題作成を心掛けるべきである. 知識の記憶を重視した出題に偏重し,学生の応用力や問題解決力を問わない出題が多いと,実際の医師国家試験や共用試験CBTで役に立たないことがある. したがって難問や奇問を排し,暗記のみでは正解に至らないような解釈や問題解決に重点をおいた出題を心がけるべきである. またその試験問題によって,良く学習し理解している学生とそれ以外の学生を高率に識別できなければならない. したがって問題作成後に,その問題が良い問題であったかどうかを評価する必要がある. 問題に対する正解率だけではなく,識別指数や最低合格水準 (MPL ; minimum pass level) あるいは修正イーベル法等を用いて,問題自体の評価を確実に実行する事によって,はじめて問題作成の作業が完結するのである. この点を全ての問題作成者は充分に認識する必要がある. また試験を実施して充分吟味する事によって,次の問題作成時にさらに良い問題作成が可能になる., application/pdf}, pages = {323--328}, title = {〈医学教育シリーズ〉良質な試験問題の作成法とその評価の仕方}, volume = {33}, year = {2008} }