@article{oai:kindai.repo.nii.ac.jp:00010237, author = {徳井, 琢}, issue = {4}, journal = {近畿大学医学雑誌, Medical journal of Kinki University}, month = {Dec}, note = {[抄録]本研究では,指骨形状を有する骨誘導型生分解性三次元高分子(P (LA-CL) およびHA-P (LA-CL))に,骨膜,培養軟骨細胞を付加してヒト指骨モデルを作成した. これを免疫不全マウスに移植し,指骨と関節軟骨からなる複合硬組織の再生誘導を試みた. 指骨モデルには,骨膜を付加した部位 <骨膜側>と付加しない部位<非骨膜側>を設け,新生硬組織の成熟過程における骨膜の関与を検討した. 骨誘導型高分子にハイドロキシアパタイト粒子を組み込み,骨形成促進作用を検討した. 再生組織の肉眼的検討では,骨膜側では,指骨の三次元形状がより良好に維持され,組織学的検索でも,良好な新生骨組織形成を認めた. さらに免疫染色では,骨膜側でBSPを産生する様子が観察され, P (LA-CL)に比較してHA-P (LA -CL)ではより良好な骨形成を認めた. 一方,関節軟骨における組織形成の程度を骨膜側と非骨膜側で比較検討した所,骨膜側では,軟骨細胞領域,肥大軟骨領域,石灰化領域が連続して観察された. 分子生物学的検索より,骨膜側の関節軟骨では,II型コラーゲンおよびアグリカンの遺伝子発現が低く制御されることが示唆された. これらの結果から,ヒト指骨モデルでは,付加した骨膜が,指骨および関節軟骨の再生誘導過程で重要な役割を果たすことが示唆された. また,ハイドロキシアパタイト粒子は骨膜による骨および軟骨形成を促進し,ヒト指骨再生誘導を加速する上で極めて有用であることが示唆された., application/pdf}, pages = {311--322}, title = {〈原著〉骨誘導型生分解性三次元高分子を用いて再生誘導したヒト指骨モデルにおける骨膜の役割}, volume = {33}, year = {2008} }