@article{oai:kindai.repo.nii.ac.jp:00010232, author = {西山, 厚子 and 今野, 元博 and 佐藤, 隆夫 and 今本, 治彦 and 安田, 卓司 and 塩﨑, 均}, issue = {1}, journal = {近畿大学医学雑誌, Medical journal of Kinki University}, month = {Mar}, note = {[抄録]近年, taxane系薬剤を用いた腹腔内化学療法について多くの報告がなされているが,その腹膜浸透距離を論じた論文はない.本研究では,我々が新たに考案したラット腹膜転移モデルにpaclitaxel を腹腔内投与し,その腹膜浸透距離を検討した.まず, Fischer344ラットの壁側腹膜を擦過した後に1× 10^6個のRCN-9細胞を腹腔内投与すると, 2週間後に厚さ約1mmの板状腹膜転移巣を形成するという,ラット腹膜転移モデルを樹立した.このラット腹膜転移モデルにpaclitaxelの腹腔内投与(60mg/m^2) を施行した. paclitaxelの腹腔内投与は1週間間隔で3回行い,腹膜内投与後0.5,1, 2, 7日で腹膜の採取を行った.採取した腹膜に通常のHE染色を行い,形成された板状転移巣の腫瘍厚を測定した.またTUNEL法にてRCN-9細胞のapoptosisを検出し,腹膜転移巣表面からTUNEL陽性RCN-9細胞が集簇して出現している部分までの距離をもって薬剤浸透距離とした.その結果, paclitaxel 1回投与群では投与後2日で平均673μm の浸透距離を認めた.またすべての観察時点において, paclitaxel 3回投与群は1回投与群に比べ薬剤浸透距離は有意に浅くなった(p<0.01).本研究の結果, paclitaxel腹腔内投与により腹膜表層の腫瘍細胞に apoptosis が誘導される事が判明し, paclitaxel の腹腔内投与による直接的な抗腫瘍効果が確認された.また厚さ約670μm以下の腹膜転移巣には paclitaxel 腹腔内投与による抗腫瘍効果が期待できると考えられた., application/pdf}, pages = {35--44}, title = {〈原著〉新たに作製したラット腹膜転移モデルを用いたpaclitaxel腹腔内投与の効果に関する検討}, volume = {34}, year = {2009} }